競馬の血統はかなり難しいですよね。
勝つために重要だと知りつつも、なかなか意味がよく分からなかったりします。
この記事では、競馬の血統や系統について初心者の方でも分かるように順を追って解説をしていきたいと思います。
目次
血統と系統のちがい
競馬の血統について話す中で、似たようなものに「系統」というものが出てきます。
この2つはどのように違うのでしょうか。
基本的には、2つの意味合いについてはほぼ同じと考えてよいです。
しかし、血統については父親・母親などの自分と近い馬に対して使われるのに対して、系統はもっと先祖までさかのぼって使われることが多くあります。
系統に比べて血統を先祖まで追っていくことは難しいとされています。
もちろん競走馬についての血統表がありますので、ある程度辿っていくことは可能です。
しかし、どんな走りをするか・得意分野は何なのかを考えたりする上では系統をベースにすることが多くあります。
血統と系統の2つを合わせた形で見ていくのが一番理想だといえるでしょう。
血統表の見方
血統表については、難しく感じている人も多くいると思います。
とはいえ、コツを掴めばそこまで難しいことではありません。
左側に行くほど、自分に近い馬。右側に行くほど自分より遠い馬になります。
右側を見るとごちゃごちゃしていて見たくなくなるかもしれません。
細かく血統を見ていくのは大変ですよね。
基本的に初心者は、「3代目」までを見ておけば良いと言われています。
レース前には3代目までを見て、どんな馬から影響を受けているのかを調べておくようにしましょう。
また、血統については「父」と「母父(母方の父)」を受け継ぎやすいと言われています。
血統表を見るときもそのあたりを中心に注目するとよいでしょう。
ちなみに特徴については、「短距離が強い・ダートコースが強い・パワーがある」などさまざまです。
競馬場やレースごとにもそれぞれ特徴がありますよね。
これらのレース情報と馬の血統を照らし合わせながら選んでいくのがよいといえるでしょう。
血統については競馬新聞にも載るほど重要なもので、レースをする上で必要な情報といわれています。
確実に覚えて活用していくようにしましょう。
交配について
交配の一種として、「インブリード」と「アウトブリード」というものがあります。
どちらもメリットやデメリットがあるので、うまく活用しながらやっていくことが大事になります。
2つを順番に解説していきたいと思います。
インブリード
インブリードは近親交配のことをいいます。
優秀な馬を父と母が同じ先祖にもっていた場合、より強い遺伝を受けることができるため優秀な馬ができるとされています。
実際にインブリードから活躍している馬も多くいる(ブエナビスタ・エネイブル・サンデーサイレンスなど)ため、実績は大きいと考えて良いでしょう。
上記のようにメリットが大きいインブリードですが、体質の弱い馬にしてしまうという危険性もあるとされています。
馬が活躍するためには「血量」がとても重要とされていて、血が濃すぎる場合には良い成績を残せなかったりすることがあるのです。
血量については18.75%が理想とされています。(奇跡の血量)
アウトブリード
アウトブリードは、5代前までに同じ馬の先祖を持っていない交配のことを言います。
インブリードとは違い体が弱くなりにくい点では安心でしょう。
アウトブリードは優秀な馬が生まれないのか?と思われがちですが、決してそんなことはありません。
ナリタブライアンやディープインパクトなど優秀な馬がいるのは確かです。
アウトブリードについては、「突然最強の馬が誕生する」といったイメージが強いようです。
有名な5つの系統について
現在活躍している馬については、大きく5つの系統に分かれます。
それぞれ得意分野や特徴が違っていますので、系統を知っておくことでレースの勝率を上げることもできるでしょう。
ノーザンダンサー系
ノーザンダンサーの系統馬の特徴としては「ダートに強い」ということです。
競馬場はいつも走りやすいコンディションなわけではなく、雨で濡れていたり雪が降っていたりすることもあります。そうなると、馬はいつも通りの実力を発揮することが難しくなってしまうでしょう。
しかし、ノーザンダンサー系はこういった悪路にも比較的対応しやすいというメリットがあります。
その反面、長距離には弱いという特徴があります。競馬場の様子やコースをよく考えつつ選んでいきたいところでしょう。
サンデーサイレンス系
日本の馬の多くが「サンデーサイレンス系」といわれています。
競馬が好きな人であれば、知らない人はいないのではないか?というレベルの認知度です。
特徴はスピードと瞬発力です。競馬は速さを競うものですから、スピードは欠かせないといって良いでしょう。そして、瞬発力についても逃げ馬などであれば特に欠かせない要素です。
距離を問わず、さまざまな優秀馬を生み出しています。気性が荒い性格の馬も多いため、勝負強さを兼ね備えているといえます。
ナスルーラ系
ナスルーラの活躍は1950年代にまでさかのぼります。
ナスルーラの血を引き継いだ子孫が次々に活躍したことから特に70年代を中心にナスルーラ系の馬が活躍しました。
多くの馬がナスルーラの血を引いているため1言で特徴を説明するのは難しいですが、「スピード」が武器と言えるでしょう。
ネイティブダンサー系
ネイティブダンサー系の特徴は「ダートに強い」ことです。強さがある走りを見せてくれるのは、競馬をやる人にとっても注目したいところですよね。
最近では、このダートの強さに加えて芝でも活躍をしている「キングカメハメハ」が有名になりました。
リーディングサイアーでは長年サンデーサイレンス系が名前を連ねていましたが、その中でもキングカメハメハは異例の入賞をしています。種牡馬としても大活躍をしています。
ターントゥ系
ターントゥは現役時代はそこまで強い馬ではなかったものの、現在まで多くの影響を与えているのは確かです。
特に日本にはたくさんの影響を与えていて、1990年代以降にはターントゥー系の馬が日本の競馬界に急増しています。
ひとえにターントゥ系といってもさまざまな特徴がありますので、血統をたどりながら慎重に見る必要はあるでしょう。
血統を学ぶ方法
血統を学ぶ方法は数多くあります。血統についての本も発売していますので、それを読んで学ぶのもありでしょう。
他にもスマホアプリを通して血統について知ることもできます。
日本だけではなく世界の馬について知ることができたり、ランク付けがされているものもあるので初心者の方でも簡単に見ることができるでしょう。
ぜひ参考にしてみてはいかがでしょうか。
まとめ
今回は、血統についての記事でした。
血統は難しいですが、調べていくと馬の特徴が分かったりして面白い部分もあります。
データや情報をたくさん集めれば勝率も上がってくるでしょう。配当も手に入るかもしれませんね。
ネットやアプリなどでも簡単に調べることができますので、活用してみてください。